着席の練習を始めたい ー座る力のメリットと将来への課題

ひと所にいることができない

食事中に座り続けられない。配膳を待てない。

多動傾向なのかも?

発達検査を受けた方がよいのかな?

 

ネット検索・SNS情報にはお悩み相談がたくさんあります。

つい、同年齢の子と比較して、「個人差もあるし」と安心したくもあり、「やっぱり早期に何か始めよう」と後押ししてくれる何かを求めたくもありと、いずれにせよ心中は波立ちます。

 

我が家も、子どもたちの着席姿勢には結構悩まされてきました。

園や学校では さほどでもないようなのですが先生談、家での姿勢保持がとにかく悪い(T_T)

姿勢だけでなく、態度もよろしくない。

 

「食事や勉強に向かっているなら、注意しすぎると良くないよね」「でも、集中力は姿勢から!じゃない?」などと迷い、

更には職業病なのか ータイミング良く声かけをすべきーという習性があだとなり、

「ママはどうして先回りして注意するの?!」と反抗される始末。(わかっているのだろうけれど、実行はしていない君たちよ…)

良い姿勢だけが目標なのではない。きちんと体を扱い、物を見て考えられる子になってほしい、のです。

 

お子さんの着席でお悩みの方には、

見る ことで着席・姿勢保持が向上するトレーニングをお勧めしたいです。

 

好きなアニメを 画面から少し離れ椅子に座って見る

絵本の読み聞かせを、膝上ではなく対面して行う

絵本以外に、カードやペープサートを使用してみる

 

この時、下記に気をつけてあげると良いですね。

・椅子のサイズが体に合っているか

・大人主導で始められるか、終われるか

・子どもにとって「見やすい」ものであるか

・毎回同じでルーティンになりすぎないよう

*こだわり強め&自分ペース強めのものだと却って難しいので、「そこそこ好き」「嫌じゃない」くらいの教材が適しているかもしれません。

 

手をつないでお外歩きをした後にこの着席&注視練習を毎日35分続けると

自分から意図的に物を見る力、人と一緒に物を見る力が伸びてきます。

 

 

先日、成人された生徒さんが ごきょうだいの結婚式に参加するサポートをして参りました。★Instagram投稿★

和やかな披露宴、緩やかに進行する歓談時間彼にとっては「今なにすればいいの??」だったかと思います。

それでも、幼少期から継続されてきた着席習慣 が大きな糧となり、つつがなく参列できました。

 

少し前に観たドラマ「1122 いい夫婦」にこんなシーンがありましたので、療育・家族支援の在り方をずっと考えていたのです。

登場する子(主人公・夫の方の恋人の息子)が、披露宴にいられず家族で退席することになる

―まだ幼いから―

―じきに座れるようになるはず―

もちろんそうなってほしいですが、身体(と脳)の発達に課題を大きく残した場合、なかなかうまくいかないのも実情です。

皆と一緒に参加できること、出かけられる場がふえることは、ご本人はもちろん、ご家族の将来を豊かにします!!

 

いま始められる課題に取り組んでみませんか? 

何を試してみてもうまくいかない!座らせることに必死になっちゃう!という方、レッスンにてご相談を承ります。お気軽にご連絡下さい。