視覚からの情報、受け取れている? ー正しく座ることにより 正しく見ることができます

指導・支援するお子さんの年齢を問わず、カリキュラムに取り組むために「物を見る力」「人に注目する力」を引き出すことが欠かせません。

子ども達だけではなく、社会に出た方も、お仕事のレベルアップ・生活力向上のための指導を受け それを活かすために必要な力ですね。

 

好きなものなら いつまでも見ていられる!

という子も少なくないかもしれませんが、

(そんなに興味がなくても)「見てね!」と示された物・人に注目できるかそうでないかは

人生における学び、ひいては人との関わりを、大きく変えると私は考えます。

 

学ぶ とは、単に学習内容・作業技術の習得に留まらず、新しい手引きを他者から受け取ることだったり、物をよく見て気づきを得ること だったりします。

 

人間が五感から得る情報のうち、約80%は視覚入力されたものだそうです。

「見る」ことで何と多くの情報を得ていることでしょう!

その中で、どのように「見て」いるか、ということを考えたことがありますか??

 

発達障害をもつお子さんや、多動傾向のあるお子さんは、

意図的に物を見る = 注視する ことが苦手です。

 

・体が動いてしまいやすく、対象に顔を向けられない

・眼球の動きが多く、じっと見続けられない

〇〇を見るということが理解できず、漫然と眺めてしまう

 

など、その原因は様々ですが、

共通しているのは

「興味がないから見続けられない」というよりは「人・物に向き合う体づくりが未熟」であるため、ということです。

では、なんで「機車トース」のアニメは30分ずーっと見続けられるのか

 

好きいつも見るこだわり化する見るパターンができる

という、少々のルーティン行動に負うところが大きいかもしれません。

(※一概には言えませんが、「見る力」にムラのある子はこの傾向が強いことが多いです。)

 

発語指導学習をスタートしたばかりのお子さんの大半が、おしゃべりできていても、カードやプリントを「3秒間見る」ことに苦戦します。

 

そこで!

まずは、前回までに述べた体幹支持をしっかりと伸ばし、座って・立って、対象に顔と目を向ける力を育みましょう。

 

正しく歩く

正しく座る

脳をはたらかせて物を見る

 

この3つを生活の中で意識させてあげると、ぐんと成長が変わってきます