学びの基礎は「体」

「模倣力がなかなか伸びない」

「幼稚園で上靴に履き替えられない」

「お友達を見て動けたらいいのに」


子どもの課題を考える時、私達大人は、どうしても ”理解して行動する” ことを求めてしまいがちです。

しかし、理解力の前に ”行動そのもの” に困難を抱えている子もいます。


・姿勢が定まらない→視線が不安定で注目することが苦手

・意図をもって動き続けられない→飽きっぽいと言われがち

・ボディイメージが未熟である→思うように動かせない

 

このようなお悩み事は、早期に着目すべき発達課題です。

神経・身体機能の発達が著しい乳幼児期であれば、子どもは自然に適応行動を身につけやすくなります。

また、ある程度大きくなった学童期であっても、体が正しい発達過程を学習することは 意義があります。

 

では…どのようなことに取り組むとよいのでしょうか?

  手をつないで歩くこと & 座ること

かなりシンプルなのですが、この2つです!

これらが正しくできるようになれば、前回挙げた 【体の力】を発揮しやすくなります。

 

あなたは、普段どのように歩いていますか?

ーー両足を適度な速度で出し、体幹がブレないようバランスを取り、両腕は自然におろし 時には荷物を持ち、目と耳は安全に気を配り、でも キョロキョロして不審がられないようにもしてーー

結構慌ただしいことを連続して自然に行っていますが、全身の運動機能&感覚機能を正しくはたらかせているからこそ できる技です!

 

つまり、

正しく歩くことができる

→→様々な課題に取り組む基礎力になる

ということなのです(^^♪

      

「歩き方が不自然だ」というお子さんは、身体機能に障害を抱えているのでなければ、乳児期に消失すべき原始反射が残っているケースが多いです。

その組換え(発達した動きへの切替え)を促すためには、ポイントをおさえた介助支援が必要です。

次の投稿では、より良い発達を促す「歩行」についてご紹介します。