発達の基礎力

お子さんのこんな様子を

”活動的”なのか、”落ち着きがない”のか、見極めにくいことはありませんか??

 

▢家族と一緒のペースで歩けない

▢室内で歩き回ることが多い

▢TVを立って動きながら見る

▢高いところに上る

▢ベッドをトランポリンのようにする

▢食事中の離席が多い

 

「まだ低年齢だから」「活発だ」「元気があり余っている」といわれそうな行動ですが、次のような場合は 対応を工夫してあげるとよいかと思います。

・常に自分のペースでやりたがる

・夢中になると家族の声が聞こえない

・時間帯や場面がいつも同じ

・エスカレートしているように感じる

 

身辺処理や食事動作の獲得に始まり、ゆくゆくは集団生活の中で運動・勉強に取組む力が必要になります。そのために必要なことは何でしょうか。

★座って(立って)いられること

★先生や友達の手本動作に注目できること

★先生の指導に応じられること

★一斉指示を聞けること

等々、たくさんありますが…

 

これら全ての基礎になるのが【体】だと考えます。

体のコントロールは、単に運動面だけでなく情緒の表出にも関係します。また、見て・聞いて分かったとしても、自分の体を制御できなければ すべき行動に移せません。

そして、相手と同じものを見たり 気づいたりする力が未熟であると、手本の意図が正しく伝わりません。

 

でも、お子さんの行動が どのような原因でなされているのか…分かりづらいですよね。

    「自分の感覚を試しているみたいだから」

「食事中でも窓の外が気になるんでしょう」

「幼稚園で疲れているから座れなくても仕方ないよ」

大人は往々にして、子どもの言動に理由付けをしたくなります。

その理由(ストーリー性)から離れられなくなりがちなのも大人です。

 

確かにそのような場合もあるかと思います。

しかし、お子さんの行動が発達に向かっていない時、社会生活に向けて成長していない気がする時、体の発達課題を見直すと解決することがあります!

先の「睡眠」テーマでも述べた ”原始反射の残存による活発な行動” の可能性を検討してみてもよいかもしれません。

 

次回は、

体を自分でコントロールできるようにするための課題について考えます。