寝かしつけのルーティン

子どもが寝るまでが一苦労…これは、低年齢のお子さん、入眠に時間のかかるお子さんがいる家庭の定番ですね。

我が家でも数年前までは「寝付くまで傍にいてほしいから」

この頃は「カードゲームをしたい」「しりとりしよう」「学校の話を聞いて」など、なんだかんだと母を拘束したがります。


就寝前のルーティンを作ると安心して眠りにつける、とも言われますが、お子さんによっては それが向いていないこともあります。


「仕上げ磨きのあと」「絵本を数冊選んで」「大人に読んでもらって」「スキンシップを楽しんで」「安心して眠れる」といった行動が、親子のよいコミュニケーションとなっているのならば良いのですが…

次のようなことが気がかりであれば、見直してみても良いかと思います。

 ≪行動の順番を変えられない≫

 ≪絵本は3冊!と決めている≫

 ≪大人が飛ばし読みすると怒る≫

 ≪頭をなでて、ハグして、腕枕は右で…注文が多い

 ≪胸トントンされたり、手をつないだりするのは嫌≫

 

眠れない原因かも?

1.原始反射

入眠に時間がかかると、きょうだいやワンオペ家事を抱えている場合、大人は大変です。

お昼寝の場合、寝付いたらもう夕方近かった!なんてこともある訳です。

★体の発達チェック★

仰向け姿勢をキープできますか?

→発達に課題のあるお子さんには、乳幼児期の原始反射が残ってしまっているケースが多くあります。

①首~体幹の立ち直り反応・防衛反射により、体の力を抜いて伸ばすことが苦手

②接触過敏からの防衛反射により、手つなぎ・ボディタッチを拒否する


「自分からするなら」「気に入った形なら」受け入れられることもあります。程よく脱力して体を横たえられないので、当然寝付くまでに時間がかかります。

 

2.こだわり、マイペース

リラックスさせてあげよう」と子どもに寄りそうあまり、”就寝ルーティン”が ”就寝こだわり”と化してはいませんか?

同じ形を好む傾向・変化に慣れにくい特性が強い場合、「本当にしたい」と思っていなくても、その行動パターンから抜け出せなくなっているケースが大半です。

そのため、リラックスどころではなく「寝る前にコレして、アレして…」とこなす事が重要になってしまっているのです。

ある生徒さんは、夜泣きの際の授乳がパターン化してしまい、4歳までは夜間覚醒するとミルクを飲まないと入眠できませんでした。

→→認知・コミュニケーションと共に、生活リズムが発達したことにより解消できました!


まとめ

原始反射の殆どは1歳頃までに消失しますが、3歳児検診・発達相談において、下のような行動が「原始反射の残存による」と判断されず、発達を促進する有効なトレーニングを提案されることも少ないのが実際です。

・抱っこがしづらい

・つま先歩き、飛び跳ね歩き

・交互降りができない

・両手の連動(片手で行わない)

・突発的に手を離す、過度に握りこむ

・手に触れるとすぐにつかむ

・食物の丸のみ、一口量の少なさ

・特定の食感への抵抗…等


仰向け姿勢の苦手な子は、ベビーカーでならよく寝る、スーパーのカートは固いから嫌がる、椅子に座ると前屈する、体幹バランスよく歩けない…等がみられるかもしれません。

また、寝る前に限らず こだわり行動が多いかもしれません。

 

不眠や生活リズムの大きな問題は、専門医への相談が必要ですが、”就寝”だけに着目せず、生活全体においても、他者との協調行動を発達課題とすることをお勧めします。

発達サポートKでは、言葉の学習や運動課題と並行して 周囲に合わせた行動がとれることを練習しています。

レッスンにご興味をお持ち下さった方は、お気軽にお問合せ下さい。

  

さて、2024年もあと数日となりました。

世界中で心痛む出来事が続く毎日、2025年が少しでも良い一年になることを祈るばかりです。

皆様どうか良い新年をお迎え下さい。