よい睡眠は発達のもと

 

「乳幼児期の発達課題」「療育課題」についてテーマごとに掲載していきます。

 

レッスン風景、カウンセリングで話題になったこと等も ご紹介していきますので、是非お読み下さい♪

 

さて・・・

お子さんは、よく眠れていますか?

保護者の方と睡眠のお話をすると、幼児期ならではのお悩みは勿論のこと、年齢が上がると再び問題が顕著になるように感じす。

実は、発達障害をお持ちの方は、半数以上の6~8割が睡眠障害を経験するといわれています(軽度の事例を含む)。医療機関や生活施設での統計でも 同じくらいの割合です。

 

・寝つきが悪い、寝かしつけが大変

・夜間覚醒する、早朝から起きてしまう

・ベビーカーが動いている間はよく寝る

・保育園でお昼寝できない

・旅先や帰省先で眠れない

これらは、比較的よく聞かれるお悩みですね。

 

では、次のケースはどうでしょうか?

・日中遊ぶときは 床に寝そべっていられる

・ルーティンを終えてから布団に入る

・オムツ替えや診察台で仰向けになれない

「睡眠」とは直接関係がないように思われますが…実は!このような行動も、よい睡眠をとれるかどうかに関わっているのです。

 

 

赤ちゃんは生後3ヶ月を過ぎると、少しずつ昼夜の区別ある生活に近づきます。

比較的まとまった睡眠をとり、それ以外の時間は覚醒するようになります。

そして、3~4歳になると、日中は概ね起きて活動を続ける”生活リズム”が確立します。

 

ところが、発達障害傾向があると、脳神経活動の関係から体内時計や自律神経が整いにくくなるそうです。

そこへ、先述のような「こだわり行動」や「身体機能の未発達さ」が加わり、一層の生活リズムの乱れを引き起こしがちです。

就学した頃に一旦落ち着いたかと思っていた睡眠のモンダイが、中高生になり再出してしまうのは次のような理由からでしょうか。

 

★ホルモンバランスの不安定さに加え、ボディイメージ&コントロールが 身長・体重の増加についていけないから。

★自立を求められる課題が家庭でも学校でも増え、”自分ルール”のような「こだわり行動」が強くなりやすい時期だから。

 

体の大きくなった子に就寝を促すのは、かなり大変です。

進学や就労という環境の変化も数年ごとに訪れるこの時期、睡眠のちょっとしたモンダイから、昼夜逆転・ひきこもりを引き起こしてしまうのも事実です。

まだ小さいから仕方がない、家族さえ付き合えば何とかなる…ではなく、

幼児期から睡眠のモンダイ、生活のモンダイを家庭で改善することは、良い発達と社会適応向上につながります!

 

より良い将来にむけて、

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